トレードに役に立つ本

聖杯はあるのか?


『メカニカルトレーディングシステム』とは決定がすべて機械的(メカニカル)になされるトレード方法である。

この本は、市場に勝った14人の著名なメカニカルトーレダー達が明かす金言集です。
以下のことが学べます。

  • システムを使っても勝てないのはなぜか?
  • システムトレーディングに必要な武器は?
  • 良いシステムの条件とは?
  • システムの根幹をなすものは?
  • 信頼できるシステムができた時にすべきことは?

 

注意

以下の記事は、この本を読んで重要だと思った個所を備忘録として、抜粋や自分の言葉でまとめたものです。そのため、理解が浅い部分や言葉足らずの記載もあると思いますので、鵜呑みにせず原本でご確認いただけると幸いです。

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<備忘録>

マーケットの魔術師 システムトレーダー編

 

序論1

肝心なのは一貫性である。シグナルには全部従わなくてはならない。自分で選んではいけない。シグナルがひどい間違いを犯しているように思えても、アプローチを堅持すべきである。

 

序論2

1日1000ドルを稼ぐ完璧なマシンを作ることは実現不可能な部類に入る。しかし足掛かりを築くには次のことを認めることが必要だ。

1.毎日の利益に比べて大量の資金が必要とすること
2.好条件の相場を待つ
3.確実なんてない

 

ロバート・パルド

  • 利益を上げるためには、きちんと動くと自分が知っているシステムと安心して使えるシステムを見つけるだけで十分である。
  • 「いいとこ取り現象(チェリーピッキング)」がうまくいかない理由は、損失が起きている現実を含めていないからだ。
  • トレードで年に10%利益をあげられたら相当立派な成績だ。
  • トレードの基本的な目標は、最小のリスクで最大の金額を稼ぐことだ。
  • ランダムに選んでも損益が半々になるのに、どうして多くの人々がトレードで大損するのかよく考えてみる必要がある。
  • システムが市場のどんな特性を利用するのかという質問には一般的な答えは無い。
  • 優れたシステムは、もともとプラスの期待値を持っている。
  • 利益目標はシステムの利益パフォーマンスを低下させる。できるだけ利益が伸びて行くのに任せた方がうまくいく。

チャーリー・ライト

  • 平均的なトレーダーが裁量で成功するチャンスは、非常にわずかだ。
  • 実行の困難なトレードがたいてい最大の利益につながる。
  • 長期的に成功するにはメカニカルトレードしかない。
  • 戦略やエントリーポイントは大して重要ではない。利益の差は、リスクマネジメントにより生じる。
  • 過剰最適化を避けるには、
    ①複数の市場で検証すること。
    ②複数の銘柄や時間枠で検証すること。

 

ラリー・ウイリアムズ

  • 富を作り出すのは、システムではなくマネージメントだ。
  • ストップの幅は大きくとる。近いと引っ掛かる回数が増えてしまう。
  • 戦略の研究で一番の関心は、最大損失である。
  • トレード数は増やすより減らすこと。トレードを仕掛けるたびに負ける可能性がある。
  • デイトレードは激しく厳しい。小さな動きを追いかけると、間違ったトレンドについて大損をしてしまうことがある。
  • 本当に大きな儲けは、翌日に持ち越すようなトレードから得られる。

ルイス・ルカッチ

  • トレンドのない時期にブレイクアウトシステムを逆張りシステムとして使うことは大変危険である。
  • ブレイクアウトシステムと2重移動平均線システムは、現在でも最も優れたシステムです。
  • ボラティリティが低い時期にはシステムはうまくいかない。

 

キース・フィッチェン

  • 統計的信頼を得るためには、開発サンプル中に何千ものトレードが含まれていなければならない。
  • 定期的にシステムの再構築はしない。パラメータは、開発時に十分なサンプルから決めたから。
  • テロのような大惨事の影響は避けることはできない。

 

ウェイン・グリフィス

  • 信頼するシステムを手にするための一番大事な基準は、バックテストをして有効なモデルとシミュレーションを構築できるかどうか。
  • 負けた後、焦って損を取り返そうとすると破滅する危険がある。負けた時は、トレードを減らすべきだ。
  • 一気に大金を稼ぎ、ポジションを急激に増やすことも危険である。

 

トム・デマーク

  • 相場にはつながりがあり、初めに状況をとらえる。(セットアップ)
  • 最適化を避けるには、どんな期間、どんな市場でもシステムが機能することを確認すること。
  • システムのアイデアは3~4年の過去検証し、現在の新しいデータに応用する。
  • 17人のプログラマーをを使って4~5年検証を行った結果、分かったことは、基本的な4~5種類のシステムの成績が一番だった。

 

マイク・ディーバー

  • トレンドは、現実には大衆の感情変化から生まれる。
  • トレンドフォローのモメンタム戦略を使う時は、トレンドが動き出す時点を見極めるための様々な汎用パラメーターを見つけ出す。
  • 複数の戦略アプローチをとっていれば、ドローダウンの時期を乗り越えるのが楽になる。
  • 一つの戦略や一つの市場でポートフォリオを組むべきでない。
  • 持続的になりターンを手に入れる方法は、確実にシステムに従って市場からの贈り物を受け取ることだ。
  • システムは2種類使い、ドローダウンを乗り越える。

 

ボー・サンマン

  • 成功するための2つのこと。①システム②システムのシグナルに従う勇気
  • トレードで成功するためには、知性、勇気、数学の知識が必要。

 

ビル・ダン

  • 市場はランダムじゃないとすれば、過去研究から何か学べることはある。
  • システムについての着想は、コストやリスクなしで確かめることができる。
  • 最適化において、うまくいかない時期を調べることが役に立つ。
  • 過去検証のデータの量は、12~15年くらい。
  • システムは過去研究の成果である。システムに従えば、正しい方向の流れに乗れる確率が高い。

 

トム・ウィルス

  • システム戦略にはシグナルを執行する規律が伴う、一番大事な規律は、心理的なものだ。
  • システムで一番重要な課題は、システムを信用すること。

 

ジョン・ヒル

  • 相場を動かす力は、長期的にはファンダメンタルズ、短期的には人間心理。
  • ファンダメンタルズの問題点は、95%の人にとって情報を知ったときには遅すぎるという点だ。
  • 相場で生き延びられるのは、ビジネスとしてトレードする人達だ。
  • 寄り付きの後の時間は、一番予測が難しい時間帯だ。
  • 本当に儲けられる人は、群衆が不安を感じるようなときに行動を起こす。
  • 仕掛けは難しく手仕舞いは簡単にするのがいい。
  • システム設計では、仕掛け、利益確定、損切りがうまくかみ合っていなければならない。
  • 手仕舞いは、利益目標より転換点で行った方がパフォーマンスがいい。
  • 1、3、5分足はひどい目にあう。一番稼げるのは、3~4日の変動。
  • エリオット波動は、一番単純なA-B-Cに従って売買すると最も利益が得られる。
  • 聖杯とは、『聖杯などない』ということを悟ること世界の一流トレーダーでも20~25%の収益なのだ
  • 利益が出ない時期やドローダウンが平気にならなければ、システムトレードで成功することは難しい。

 

マレー・ルジェーロ

  • パフォーマンスが良かった方法の背後には、2つのどちらかが存在する。
    ①強力なファンダメンタルズの理由がある。
    ②人間的性質に反する出来事が市場に生じている。
  • 市場とは、大多数のからお金を取り上げて、上位5%に与える仕組みなのだ。95%の人は、人間本来の心理のせいでお金を失う。
  • 作ったシステムが「なぜ成功するのか」をつかむこと。発見できなければ、いずれ破綻することになる。
  • 工学的方法は、既存の方法を強化する目的なら使えるが、自立した単独のシステムとしては使えない。
  • メカニカルトレードに有効な方法はたくさんある。それを発見するためには、人間心理と統計学と経済を理解することが必要である。

 

ゲーリー・ハースト博士

  • 広く受け入れられた考え方は必ず失敗する。逆に大多数と反対のことをすれば成功する確率が一番高い。
  • 3000ドルで買えるようなシステムは、まずどれも役に立たない。使えるものは公表されていない。
  • トレード法で必要なのは科学的方法に従う事。まず市場のの動き方に仮説を立てる。それから仮説に基づいてシステムを開発して検証を行う。
  • トレンドが存在する理由は単純ではない。ある方法が、市場の構造や人間心理に一致した結果、たまたまうまくいくことがある。
  • 「どんな市場、どんな時点でも通用する」と言える方法は存在しない。

 

 

要約1

計画的段階

  1. 複数の市場で検証すること。
  2. データ領域が狭すぎたり、

トレードの要点 専門家らの一致点

  1. 利益目標は成績を低下させる。
  2. システムの根幹をなすのは
  3. 単純が最高。

要約2 理論から実行へ

メカニカルシステムトレーディングの十戒

  1.  プログラムが発するすべてのシグナルに従わなければならない。自分で
  2.  過剰最適化をしてはならない。
  3.  裁量とメカニカルを組み合わせてはならない。なぜなら、

注意

要約1、要約2は、メカニカルトレーディングの重要なまとめが書かれていますので、一部の抜粋にとどめさせていただきます。
システムトレードで悩む方は、この要約を読むだけでもヒントが得られるはずですので、この本を手元に置いておく価値は十分にあると思います。

 

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