『ゾーン』とは恐怖心ゼロ、悩みゼロ、淡々と直感的に行動し、反応すること。
この本では以下の様なトレーダーの相場心理学が学べます。
- トレーダー的心構えとは!
- トレーダー的心構えを習得し、トレードで成功を収めるには!
- 一貫して勝つトレーダーの思考法は、普通の人とはどう違うのか!
- 『ゾーン』に到達し勝つ投資家になるには!
注意ポイント
以下の記事は、この本を読んで重要だと思った個所を備忘録として、抜粋や自分の言葉でまとめたものです。そのため、理解が浅い部分や言葉足らずの記載もあると思いますので、鵜呑みにせず原本でご確認いただけると幸いです。
備忘録 『ゾーン』
はじめに
- 身に着ける信念
- 利益を出すためには次に何が起こりそうか知る必要はない。
- 何事も起こり得る。
- どの瞬間も唯一のものである。
- 結果がどうあれ、次に現れる機会を待ち、手順どおりに何度も何度も繰り返す。
- 手順を一貫させるためには、精神的ダメージを負わないだけの自己信頼の確立が重要。
第1章 成功への扉
- 最高のトレーダーは他人と違った考え方をする。
- 勝者の特徴 勝者はある種のの心構え(独自の姿勢)を確立し、逆境にもかかわらず規律と集中力、そして何より自信を維持できる。
- 最高のトレーダーはリスクを取るだけではなく、リスクを許容する方法習得している。
- リスクを許容する方法は売買技術の習得なのだ。
- トレードに適した姿勢と信念を取得する必要がある。
第2章 トレードの誘惑(そして落とし穴)
- トレード環境で効果的に行動するためには、その行動の指針とんる規則と境目が必要。
- トレードとは、開始を決意するまで何も起こらない。
- トレードとは、終了と決めるまで終わらない。
第3章 責任を取る
- 成功するトレーダーとしての材料は唯一、自分の信念と姿勢しかない。
- なぜ大多数のトレーダーが成功しないのか?
⇨トレーダー的思考法を習得しようと考えていないから。 - 損失はトレードの当然の結果である。
⇨それは、レストランのオーナーが食材の購入に掛ける費用と同じ様ななもの。 - 学習過程の最初の一歩は、完全完璧な責任の取り方。
⇨すべての結果は、自分で招いたものであると信じること。 - 自分に有利な機会が無制限に提供されている状況で、最大限の優位性を掴む方法は、流れに乗ることである。
⇨流れに乗るためには、恐怖、怒り、後悔、裏切り、絶望、失望といった感情を払拭すること。 - 自信過剰、自己陶酔の状況では、どんなリスクにも気づかない。
- 成功に必要なものを発見する最も効率的な筋道とは、勝つ姿勢の確立である。
- トレードを恐怖から自信に変えるためには、
⇨責任を取り、マーケットに期待することをやめる。そうすればマーケットは自分の敵とはならない。
第4章 一貫性 -心理状態
- 心理状態は信念と姿勢から生まれる。
- 一貫して成功しているトレーダーは、一貫して自分を自然体で表現している。
- 見るべきものを見て、見たものに沿って行動すれば機会の流れの一部になる。
- 流れに乗っていれば、マーケットについてのすべての知識が利用可能、何の葛藤も抵抗もなく容易に行動ができる。
- 心は、欲求が満たされないで精神的に不快になると、
⇨自動的に脅威となる情報を阻止、または、あいまいとする方を探す、様にできている。 - 恐怖は、苦痛への脅威から生まれる。
- 犯したミスの約95%が恐怖心から生まれる。
- ミスが続けば機械の流れや優位性を一貫できない。
第5章 認識の力学
マーケット情報と自分の関係を再定義する。
経験の根本的力学をエネルギーの観点から分析すると、
- どの様に自分の心は考えるように設計されているか。
- 情報処理のプロセス。
- プロセスが自分の経験した物事にどう影響するか。
- 新しい可能性を認識する能力。
について、理解できる。
一貫して成功しない理由が自分の考え方にあるとはなかなか気が付かない。
理解、意識的な認知、連想という自然な考え方を回避する方法の習得が一貫性を達成するのに大きなカギとなる。
第6章 マーケットの観点
マーケットから提供される機会において優位に立つために習得している『心の準備』がある。
『心の準備』という観点とは。
- 既知、未知の両方を考慮できる。
- 思い込みが無くなる。
- 次に起りそうな展開が発見できる。
- 内的抵抗感から自分の心を開放できる。
- 『ゾーン』への心理状態が設定できる。
- マーケットの集団的意識と完全に同調した心の空間。
超えなければならない2つの心のハードル
- 「今この瞬間の機会の流れ」の中で精神集中を維持する方法の習得
- 左右の脳の分業を超える必要がある。
犯しやすい三つの過ち
- リスクを前もって定義しない。
- 損切りしない。
- システム的に利食いしない。
重要なことは、「何事も起こり得る」という信念を確立することによって、自分の心を確立で考えられるように鍛錬できる点である。
第7章 トレーダーの優位性 ー確率で考える
最高のトレーダーは、プロのギャンブラーやカジノ業者と同じ様に、トレードを確立のゲームとして捉えている。
マーケットが自分の思惑通りに展開するか、不利に展開するかを決める要素は何か?
⇨答えは、「他のトレーダーたちの行動」である。
トレードに適した確率的心構え(根本的真実)
- 何事も起こり得る。
- 利益を出すためには次に何が起こるか知る必要はない。
- 優位性を明確にする。一定の可変要素には、勝ち負けがランダムに分布する。
- 優位性があるという事は、あることが起きる可能性がもう一つの可能性より比較的高いことを示しとぃるに過ぎない。
- マーケットのどの瞬間も唯一のものである。
- 損失は、単にビジネスのコストでしかなく、トレードに勝つための必要資金でしかない。
マーケットが提供しているものを完璧に受け取り、次の優位性を待つ。
第8章 信念の役割
七章の五つの根本的真実を心の環境に適切に取り入れるには。
- いかなるマーケットにも、未知のフォースが常に存在している。
- 優位性と定義した一定の可変要素において、勝ち負けはランダムに分布する。
- 自分の優位性で次に起る事態を楽しみにし、実行する準備をして機会を待ち構える。
- 一貫性を達成するためには、トレードに希望や疑いを持たず、完全に受け止める必要がある。
- 各瞬間の唯一性に対する信念が強まれば強まる程、連想の可能性は低くなる。そうすれば心は開き、マーケットがその観点から呈しているものを認識できるようになる。
『ゾーン』へ
次にどうなるか知らなくても平穏な状態でいられる時、『ゾーン』へと到達する心理状態にある。そして、そこでは、『今この瞬間の機会の流れ』の中にいるのだ。
第9章 信念の性質
いかなる時でも達成を試みていることに対して、満足、幸福、私服の状態にあると分っている場合、自分が利用している信念は有益である。
- 環境の観点から可能なものを認識する可能性
- 認識したものをどのように解釈するか
- 下す判断
- 結果への期待
- とる行動
- そして努力の結果についてどう感じるか
第10章 信念がトレードに及ぼす影響
信念の基本的性格
- 信念は現在の形を変えようとするいかなるフォースにも抵抗する。
- すべての活動的信念が表現を求める。
- 心の環境に存在することを意識的に認知するか否かに関わらず、信念は機能し続ける。
第11章 トレーダー的思考法
第1段階 『機械的』
- 際限のない環境で行動するために必要な自己信頼を築く。
- 売買システムの完璧な執行を学ぶ。
- 確立(5つの根本的真実)で考えられるように心を鍛える。
- トレーダーとしての一貫性に対して強くゆるぎない信念を確立する。
第2段階 『主観的』
- マーケット動向の本質について今まで学んできたことを利用して行動する。
- ミスを犯す可能性を監視する方法の習得しなければならない。
第3段階 『直感的』
- 「次にこうなりそうだ」という非常に強い直感
- 自分の直感を最も効果的に察知し、反応できる心理状態を設定する。
- 「私は一貫して成功するトレーダー」である。という信念の確立。
⇨目標に常に集中できるよう努力し、対立する信念を非活性化して自分の願望に一致した信念を強化する。
自己観察、自己規律の役割
- 一貫性を構築するプロセスの第一歩は、自分の思想・発言・行動に注目し、客観的に観察できるようになること。
- ミスについて自分の考え方を把握する。
-
ミスは心の自然な動きから生じ、次の状態に達するまで続く
①すべての信念が自分の願いと完全に調和している。
②すべての信念が、環境の観点からもたらされてるものと完全に同調するように構造化されている。 - ミスに関するマイナスエネルギーを取り除けば自己観察法の習得は比較的簡単なプロセスである。
- 自分の目的や願望が心の環境にある他の構成要素(信念)と矛盾している時、最大限の集中力をその目標や願望の対象に再度方向付ける心理テクニックとして、自己規律を定義している。
一貫性の信念を確立する
- 「私は一貫した勝者である」という信念が最終目標である。
一貫性の7つの原理
- 私は自分の優位性を客観的に確認している。
- リスクを前もって決めている。
- リスクを受け入れ、損切りをいとわない。
- 疑念も躊躇もなく自分の優位性に従う。
- 勝ちトレードから利益をつかみ取る。
- ミスを犯す自分を常に監視している。
- 一貫した成功原理の絶対的必要性を理解し、それを破らない。