チャネルブレイクアウト・ストラテジーとは
このトレードシステムは、伝説のトレーダー集団タートルズのドンチアンが使ったことで有名です。今回はTradingViewの内臓ストラテジーに標準搭載される『ChannelBreakOutStrategy』を使ってバックテストを行いました。時間軸は、ドンチアンは日足で期間は20日を使っていますが、今回はデイトレを想定して、15分足、30分足、1時間足で期間はパラメータとして検証しました。
売買ルール
売買ルールはトレンドフォロー型のシンプルな戦略で、次の様になります。
売買ルール
<買い>
エントリー:現在値がN期間の最高値を上に抜けた時
手仕舞い :現在値がN期間の最安値を下に抜けた時
<売り>
エントリー:現在値がN期間の最安値を下に抜けた時
手仕舞い :現在値がN期間の最高値を上に抜けた時
バックテスト結果
銘柄は、『日経225先物ミニ6月限』です。
プロパティの設定
・発注サイズ、スリッページ、手数料は、以下のようにしました。
15分足のバックテスト結果
このストラテジーのパラメータは期間だけですので、値を順送りして純利益が最大になる期間を求めました。
以下がバックテスト結果になります。
バックテスト結果(15分足)
30分足のバックテスト結果
15分足と同様にパラメータの期間の値を順送りして純利益が最大になる期間を求めました。
以下がバックテスト結果になります。
バックテスト結果(30分足)
1時間足のバックテスト結果
15分足と同様にパラメータの期間の値を順送りして純利益が最大になる期間を求めました。
以下がバックテスト結果になります。
バックテスト結果(1時間足)
フォワードテスト
フォワードテストは、6月限の最終日までとしました。2020/5/16~2020/6/12のそれぞれの売買結果です。
フォワードテスト結果
まとめ
まとめ
- TradingViewの内臓ストラテジーに標準搭載のチャネルブレイクアウト・ストラテジーは、バックテストの結果、デイトレやスイングトレードで今でも利益がでるシステムのようです。
- 15分足、30分足、1時間足でパラメータ(期間)の設定は異なりますが、利益を出る設定が可能です。
- ただし、どの足も右肩上がりにはなりますが、利益になる期間に偏りがあり、ドローダウンや利益が出ない期間が長く我慢が必要と思われます。
- また、先物には限月がありますので、同じパラメータで期先に同様の結果が出るとは限りません。
<フォワードテストの結果>
チャネルブレイクアウト・ストラテジーのフォワードテストの結果は、バックテストの成績と掛け離れたものとはなっておらず、単純なロジックなので堅牢性があるようです。